努力は報われるよ「計算ミス」後編
こんにちは、とみーです(^^)
今回も、前回に引き続き「計算ミス克服」のお話。
計算ミスは克服できる!
さぁ、いきますよ!
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今回は、理系のB君が主役です。
ある年の秋頃のことです。
B君がやってきて、自ら受付に座り込みました。
「計算ミスがどうしても減らなくて…」
理系でハイレベル国立大を目指している彼に
計算ミスをしている時間はありません。
模試でも、センターでも、二次試験でも同じことです。
数学は彼の得意科目の1つでしたが、
ミスがとても多かったのです。
発想が良くても、途中で計算ミスをしたら
ちょっと減点では済みません。
そこで、センターの過去問を時間を測って解き、
計算ミスした問題だけを集めて分析してみることにしました。
計算ミスをした問題を解いているとき、
焦っていたか、冷静だったか。
焦っていたなら、なぜ焦っていたのか。
なにか違うことを考えていなかったか。
一緒に振り返ります。
答案と解答を見比べながら、
どこでどう間違えたのか、根気強く確認します。
すると…
B君のミスのパターンが見えてきました。
【B君の3つのミスのパターン】
・字がきたない
・焦るとミスが目立つ(※書き間違いが多発)
・次の手順を考えながら計算している
【ミスの解説】
・字がきたない (T_T)
→1と7、5と6は走り書きすると分かりにくくなりやすい。
8を最後まで書ききれずに5に見える子もいます。
筆記試験だけでなく短時間で見直しするためにも
字をきれいに書くのは基本です!!
・焦るとミスが目立つ
→誰でも急いだり焦ると失敗しやすくなります。
B君は特に書き間違いが増えるタイプでした。
マイナスやルートを付け忘れたり、字が斜めになって…
まず焦っている自分に気づく必要があります。
・次の手順を考えながら計算している
→B君のミスのほとんどはコレでした。
彼は計算過程を見直しながら、よく首を傾げていました。
なんでこんなミスしたんだろ…
なんだこれ… よくつぶやいてましたよ(笑)
B君は数学も計算も得意なので…
手元より頭の中の計算が先行してしまい
書いていることと考えていることにタイムラグが生じ
どうしても書き損じが頻発してしまっていたのです。
普通は考えていることを書き出していくので
「考えていること=書いていること」になります。
B君は頭の中では次の展開を考えて、
手元だけで計算をしているので、
「考えていること≠書いていること」
ということになります。
そりゃミスるわ!!
でも、理系の数学が得意な子達はみんな言います。
「書くスピードで考えてたら間に合わない」
そうですよね…(--;)
でも、書き損じの連続で計算ミスを多発させても意味がないので、
「計算するときは計算に集中する」
「見直しを必ずする」
「見直ししやすいようにメモを残す」
といった、あまりに当たり前な目標を設定しました。
「あまりに当たり前な目標」
これって、大切なんですよね。
なぜなら、
自分にとって当たり前なことしか、
本番では発揮できないんです。
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とみーは毎年必ず、
生徒たちに話していたことがあります。
実力を100%とするなら、
本番は80%しか発揮できないと思ってね。
緊張したり、体調がよくなかったり、
暑かったり寒かったり、
自分がうっかりすることもあるし、
隣の子がすごく貧乏揺すりするかもしれない(笑)
本番っていうのは「いつも」とは違う。
だから、本番で100%力を発揮したければ
普段から120%だしきれる自分にならなきゃいけないよ。
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さて、「あまりに当たり前の目標」を設定したB君は…
なんと、本当に計算ミスを克服しました。
字がきれいになることはありませんでしたが…
読めないことはなくなりましたね(笑)
書き損じも、ものすごく焦ってしまう時以外は
ほとんどなくなりました。
そしてB君は、ハイレベルの国立大に合格しました。
実は第一志望の大学には進学できなかったんですが…
数学を失敗しなかったことで、
本人が行きたい国立大学の一つに合格することができました。
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何度も言いますが…
計算ミスは癖です!!
計算ミスは克服できます!
だから、できない理由にしないでください。
うまくいかない原因が、必ずあります。
原因が見つかるまで、向き合ってください。
G君やB君のように、誰かに助けを求めてもいい。
これまでの習慣や思い込みで染み込んだ「癖」に
成功のチャンスを奪われてはいけません!
最後にもう一度言いますよ。
計算ミスは克服できる!!
とみーは、そう思います(^_^)/~~