予備校の落とし穴 「違う高校の生徒との出会い」編
こんにちは、とみーです(^^)
「予備校の落とし穴」シリーズ。
・「自習室」編
・「授業」編
最後は「違う高校の生徒との出会い」編。
他校の生徒に出会えること。
それは予備校の醍醐味でもあります。
とみーが出会ったQ君は、受験を通して世界は広いと知ったのです。
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夏休み前の三者面談で、Q君のお母さんが言いました。
「もっとうちの子のお尻を叩いてやってください。
家で全然勉強しないんですよ。テレビばかり観て…」
ふむふむ。
とみーは頷きながら聞いていました。
ちらっとQ君を見ると…笑っています。
どうやら、全く気にしていないようです(笑)
彼の志望校は名の知れた私立大学でしたが、
確かに日々の努力はそれに見合うものではありませんでした。
彼の意見を聞いてみることにしました。
すると…
「去年(高校の時)より勉強してるよ!」
なるほど。
本人の気持ちがよくわかりました。
「そっかー、前より勉強するようになって偉いね!
それじゃ、母校でQ君と同じ志望大学に合格した人、知ってる?」
「いない…かな? 知らない。」
「知らないかー。
今、塾の中に同じレベルの大学を目指してる友達はいる?」
「うん、いるよ! ◯◯とか、◯◯とか…」
「おぉっいいね!
彼らがどれくらい勉強してるか知ってる?」
「うん、めちゃくちゃしてるよ。」
「すごいね!
めちゃくちゃってどれくらい?」
「僕よりうんと勉強してる。
朝早く来て、夜も遅くまで自習してるみたいだよ!」
「みんな頑張ってるね!受験って難しいよね。
どれくらい頑張ったら合格できるかってわからないもんね。
友達と同じだけ頑張ったら、合格できると思う?」
「どうかな~?
みんな、模試の判定はDとかFとかって言ってたから。
無理なんじゃない?」
「夏前の頑張りの成果が出るのはこれからだから、まだわからないね。
でも、彼らはQ君がすごいと思うくらい頑張ってるんだよね?
友達と同じだけ頑張っても、合格できるかわからないよね。
そしたらQ君はこの夏、どれぐらい頑張れば志望校に合格できるかな?
想像できる?」
「…」
ちょっと酷な面談になってしまいました。
彼はこのあと、夏前より少しだけ頑張っていました。
彼にできる範囲で、頑張ったのだと思います。
翌年の春、Q君は現役時に合格した大学より、
少しだけ偏差値の高い大学に進学しました。
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私たちは、複数の高校には進学できません。
自分が進学した(経験した)教育が普通になる。
自分が出会った友人、身を置いた環境が普通になる。
あなたの高校の中の「ふつう」は、
他の高校でも「ふつう」とは限らないのです。
「学力」にフォーカスして言及するなら…
高校は、学校によって使用する教科書が違います。
学習レベルによって、教科書が異なるのです。
でも大学受験では、
同じ大学を志望すれば、同じ問題を解いて正解しなければならない。
同じ大学を志望していても、
同じ予備校に通っていても、
同じ授業を受けていても、
目標を達成するために通る道の長さや
通り抜けるために越えなければならない壁の数や高さは
「みんな同じ」ではないのですね。
そりゃそうでしょ、と思っているあなた!
行動がともなっていれば、志望校に合格することができるでしょう。
どんなに有名な予備校で
どんなに有名な講師の授業を受けて
どんなに長い時間自習室で過ごしても
あなたが勝たなければならないのは、
過去のあなた。
あなたが向き合わなければならないのは、
あなた自身。
とみーは、そう思います(^^)/~~~