光のこどもたちへ

☆心と身体を回復する、健康法の挑戦記録☆ 10年で2度のうつ病を経験し、生きづらさや体調不良と向き合って、心身共に健康に生きるまでを記録しています。HSS型HSP、転職を繰り返して自信喪失…でも自分らしい人生をあきらめたくない!そんな私が自分とまっすぐ向き合うブログです。

「学校に行きたくないとき」前編

こんにちは、とみーです(^^)

 

コロナウイルスの影響で、

行きたくても学校や職場に行けない昨今。

 

新学期・新年度を前に、

「行った方がいいところに行きたくないとき」

のシミュレーションをしてみるのも

おもしろいんじゃないかなって思ったので…

 

「◯◯に行きたくないとき」シリーズ

 

初回は「学校編」スタートです♪

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

あなたは、

学校に行きたくなくなったことありますか?

 

いろんな理由で、

「なんか行きたくない」ってときありますよね。

 

風邪じゃないし

インフルエンザでもない。

 

なんかお腹や頭が痛い気がしてきて…

だんだん身体がだるい気がしてきて…

 

お家からでたくない。

自分の部屋からでたくない。

先生や友人に会いたくない。

 

ご家族と顔を合わせるのもおっくうになって…

 

もういいや、1日ぐらい休んじゃえって。

 

そしたら次の日も行きたくなくなって…

 

また休んじゃえって。

 

 

気づいたら何日も経ってて、

どうやって言い訳していいかわからなくなって。

もとの日常への戻り方がわからない。

 

 

考えるのもめんどくさくなって

ぜんぶ諦めたら…

 

 

自分、ダメだぁって。

 

 

 

わかります。

 

 

 

とみーも社会に戻れなくなったことがあるから。

とみーの大切な人たちが苦しんでいるのも

見てきたから。

 

だから、まずは安心してください。

 

 

 

 

あなただけじゃない。

 

 

 

 

とみーは最近、

学校に行きたくない子がどれくらいいるか知りたくて

勉強会に参加してきました。

 

 

そもそも、どれくらい休むと

不登校ってことになるのでしょうか。

 

 

 

文部科学省によると…

 

 

 

不登校の定義》

 

何かしらの心理的、情緒的、身体的あるいは

社会的要因・背景により、登校しないあるいは

したくともできない状況にあるため、

年間30日以上欠席した者のうち、

病気や経済的な理由による者を除いた者

 

 

だそうです。

 

 

年間30日以上欠席しなければ、

不登校の扱いにはならないんですね…

 

 

 

結構休んでも大丈夫なんだ!

 

 

 

賛否あるとは思いますが、

それが、とみーの率直な感想でした。

 

 

 

ついでに、引きこもりについても調べてみました。

 

 

 

《引きこもりの定義》

 

様々な要因の結果として社会的参加

(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)

を回避し、原則的には6ヶ月以上にわたって概ね

家庭にとどまり続けている状態を指す概念である。

(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)

 

なお、引きこもりは原則として統合失調症の陽性

あるいは陰性症状に基づく引きこもり状態とは

一線を画した非精神病性能の現象とするが、実際には

確定診断がなされる前の統合失調症が含まれている

可能性は低くない点に留意すべきである。

 

 

 

 

長い……(笑)

 

 

 

まぁ、要は人と積極的に関わらない状態が

半年以上続いたらってことですかね。

 

 

ってことは…

 

 

「もぅ学校行きたくないな…」

って真剣に思ったり、行けなくなったら、

まず1ヶ月の猶予があるわけです。

 

とりあえず休んで、考えてみましょう。

「何が」あなたを苦しめているのか。

「どうすることが」最善策なのか。

 

 

ここで1番大切なのは…

 

 

「あなたが元の生活に戻りたいと思っているかどうか。」

 

 

戻る場所の環境、そこにいる人が

休む前となにも変わらなくても。

それでも、本当に戻りたいかどうか。

 

なにか1つ変わることができたら

なにか1つ変えることができたら

戻ることができるかどうか。

 

 

 

ここで絶対、忘れないでほしいのは…

 

 

 

 

変わるのも変えるのも「あなた」

だということ。

 

 

 

 

その覚悟や勇気があるなら、

元の世界に戻ってみましょう。

 

 

「えっ!自分が何かやるの?」

 

 

と思った人は、

もしかするとまだ戻るのが早いか、

戻らない方が良いかもしれません。

 

 

なぜなら、

あなたが生きる世界は1つではないからです。

 

 

あなたは、他に選択肢を持ち合わせています。

 

 

転校、留学、就職、専門学校…

 

 

人生は、

たった一本のレールに沿って歩くような…

風が吹いたら落ちてしまう綱渡りのような…

そんな、つまらないものではないのです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

自分なりに頑張ってみたんだけど

やっぱり学校に行きたくないときは、

とりあえず1度休んでみましょう。

 

 

ちょっと休んでみて、

元の生活に戻っていった生徒を

とみーは何人も知っています。

 

 

ちょっと休んでみて、

もうちょっと休んでみて、

新しい世界を選択した生徒も

とみーは知っています。

 

 

 

どちらを選ぶにしても…

 

 

 

最終的に決断するのは、「あなた」です。

 

変わるのも変えるのも「あなた自身」です。

 

 

 

ただし、

戦うときは1人ではありません。

 

 

 

ご家族、先生、医師、カウンセラーや友人と

戦い方を相談しながら

一緒に、戦ってください。

 

 

いいですね?

 

 

行かなくてはいけない場所に

行きたくなくて苦しんでいるのは

あなただけではありません。

 

 

そして、あなたは1人ではありません。

 

 

だから安心して、

自分自身にとって最善の未来を考えてください。

 

 

そこにはきっと、

あなたらしく生きるヒントがある。

 

 

とみーは、そう思います(^^)/~~

 

不登校の生徒が日本にどれくらいいるのか。

どんな理由で不登校になるのか。

次回はもう少し、深く掘り下げてみます。

 

本日の関連記事はコチラ↓↓

生きることがつらい、あなたへ - 光のこどもたちへ

 


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ニートになりたい生徒の話

こんにちは、とみーです。

 

とみーのかわいい生徒の中に

将来の夢が「ニート」の子がいました。

 

顔は笑っているけれど、

これはマジなやつだな、と感じました。

 

ご両親が進学しろと言うから大学に行って、

できれば大学院に進んで、

誰かと結婚して専業主婦になって…

そしたら働かなくていいからって。

 

笑顔で言うのです。

 

 

でも。

とみーの心に今焼き付いている彼女の笑顔は

最後に見せてくれた彼女の笑顔は

本当に可愛い、女子大生らしい笑顔でした。

 

生きていくことに

喜びや楽しさを見いだせなかった

女の子のお話です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

彼女はいつもニコニコしていて、

話しかければたくさんお話してくれる

普通の生徒の一人でした。

 

でもなぜか…

いつも、そこにいるようでいない生徒でした。

 

そこにいるのに気配を消しているというか…

確かに帰宅するのも誰より早いのですけど(笑)

 

笑顔のどこかに憂いのような、

なにかを諦めているように感じる生徒でした。

 

 

「中学生の頃の彼女は違った」

 

 

そう報告を受けていました。

 

え?

なぜそんな昔のことがわかるかって?

 

彼女は中学生の頃からその塾に通っていて

所属歴で言えば、とみーの大先輩でした(笑)

 

クラス委員を任されるタイプの快活な子で

誰にでも自ら声をかけ、巻き込んでいける。

ムードメーカーであったと聞きました。

 

だからこそ。

長く彼女を見守ってきたスタッフ達は

とても心配していたのです。

 

 

とみーとの初めての三者面談の日。

姉妹のような二人がやってきました。

 

お母様と仲むつまじく寄り添って

いや、むしろひっつくようにして(笑)

楽しそうに現れました。

 

お母様がしっかり者のお姉さんタイプで

面談の会話も、お母様の言葉に

本人が相づちをうつような感じで

進んでいきました。

 

「この子、勉強したくないのか、

 学校をしょっちゅう休みたがって。

 ある日、家を出ていったと思ったら

 10分くらいですぐに帰ってきたんですよ。」

 

「あら…何かあったんですか?」

 

「向かい風が強すぎて、学校に行けないって

 言うんですよ!どう思います!?」

 

とみーは爆笑してしまいました。

 

「表現が絶妙!」

 

お母様ととみーが歓談しているのを

彼女はニコニコしながら聞いていました。

 

※フォローするわけではないですが、

  この地域は風が強いことで有名で、

  実際に強風はよく吹きます(笑)

 

 

 

年度始めの個人面談で、

将来の夢は「ニート」だと本人から聞いていました。

大学だって、別に行きたい訳じゃないと。

 

ご両親が進学しろと言うから大学に行って、

できれば大学院に進んで、

誰かと結婚して専業主婦になって…

そしたら働かなくていいでしょって。

 

 

彼女は笑顔で言いました。

 

 

顔は笑っていたけれど…

私と目を合わせようとはしませんでした。

 

その笑顔にはどこか…

なにかを諦めているような。

それでいて

否定されるのを怖れているような。

不安にも似た影を感じました。

 

どうせ理解してもらえないだろう

という諦めなのか

己の将来を悲観しているのか。

 

それは、とみーにもわかりませんでした。

 

 

ただ…

どうして「ニート」としてなら

生きていってもいいと思ったのか。

 

とみーはそれを知りたいと思ったのです。

 

すると、こんな返事が返ってきました。

 

「生きていくのって大変でしょ?」

 

「…うん。」

 

「学生じゃなくなったら、

 働かなきゃ生きていけないでしょ。

 でも、働くのってすごく大変だと思うから。

 私、そんな思いして働きたくない。」

 

 

 

…これは、マジなやつだなと思いました。

 

 

 

「生きていきたくありません。」

 

 

 

そう言われているんだと確信しました。

 

限られた彼女との時間のなかで、

私が伝えられることって何だろう。

 

とみーは結論を急がず、

彼女との対話を重ねていこうと決めました。

 

 

 

一見普通に見えて、

心の奥になにかを抱えている生徒は

毎年一定数存在します。

 

18年という歳月のなかで、

彼らなりに試行錯誤して生きた過程が

彼らの心を疲れさせてしまった。

 

彼女の場合、

コミュニケーションスキルを活かして

周囲に働きかけてきた過程のどこかで

疑問か摩擦が生まれたか、

ご両親の姿を見て生きるうちに

自分にはご両親の様にはなれないと感じる

何かがあったか。

 

いずれにせよ、

「彼女のアイデンティティが傷ついている」

とみーは、そう感じたのです。

 

 

それから1年を通じて、

彼女とは、たわいもない話をたくさんしました。

 

面談形式でも、受付に呼び出す形式でもなく、

あえて廊下で立ち話したり、

授業をサボっている彼女と

勉強とは関係のない話をしました。

 

 

時は経ち、

地元では名の知れた私立大学に進学が決まりました。

正直、学力はあまり伸びませんでした。

 

合格の通知も、お母様と電話で話して確認し、

本人の口から聞いたわけではなかったので、

喜んでいるのか、悲しんでいるのか、

それとも「無」なのか、わかりませんでした。

 

このまま最後まで会えないのかな。

 

そう思っていた3月のある日、

彼女が受付に現れたのです。

 

彼女を長く見守ってきたスタッフ達が

お祝いの言葉をかけているのを見つめていました。

 

「◯◯さんっ!」

 

私の目を真っ直ぐに見つめる瞳に

これまでと違う何かを感じました。

 

「合格おめでとう。よく頑張ったね。」

 

とみーが近づいていくと、

彼女は自らそこに座りました。

 

「◯◯さんが担当でよかった。

 今まで出会った大人の誰とも違って…

 お姉ちゃんみたいな感じで。

 勉強しろって言わなかったし、

 話すのがいつも楽しかった。

 

 私、大学ちゃんと行くから心配しないで。

 

 今も働きたいとは思わないけど

 大学生になるのも悪くないかなって思ってる。

 ◯◯さん、ありがとう!」

 

 

彼女は、春の嵐のように…

一気に想いを口にしました。

そして、長居せずに去っていきました。

 

さみしさや憂いのない、爽やかな笑顔を残して。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「向かい風が強すぎて」高校に行けなかった女の子は

きっと今、風が強い日も大学に通っているでしょう。

 

 

勉強してるとか、してないとか、

友達がたくさんいるとか、いないとか、

成績が優秀だとか、優等生だとか、

良い子だとか、悪い子だとか。

 

 

そんなこと…

ぜんぶぜんぶ抜きにして、

ただ、ありのままの自分を取り戻すために

彼女にとって必要な1年だった。

 

 

とみーは、そう思います(^^)/~~

 

 

次回は「◯◯に行きたくないとき」シリーズ。

不登校についてのお話です。


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努力は報われるよ「計算ミス」後編

こんにちは、とみーです(^^)

 

今回も、前回に引き続き「計算ミス克服」のお話。

 

 

計算ミスは克服できる!

 

 

さぁ、いきますよ!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

今回は、理系のB君が主役です。

 

ある年の秋頃のことです。

B君がやってきて、自ら受付に座り込みました。

「計算ミスがどうしても減らなくて…」

 

理系でハイレベル国立大を目指している彼に

計算ミスをしている時間はありません。

模試でも、センターでも、二次試験でも同じことです。

 

数学は彼の得意科目の1つでしたが、

ミスがとても多かったのです。

発想が良くても、途中で計算ミスをしたら

ちょっと減点では済みません。

 

そこで、センターの過去問を時間を測って解き、

計算ミスした問題だけを集めて分析してみることにしました。

 

 

計算ミスをした問題を解いているとき、

焦っていたか、冷静だったか。

焦っていたなら、なぜ焦っていたのか。

なにか違うことを考えていなかったか。

 

 

一緒に振り返ります。

 

 

答案と解答を見比べながら、

どこでどう間違えたのか、根気強く確認します。

 

すると…

 

B君のミスのパターンが見えてきました。

 

 

【B君の3つのミスのパターン】

・字がきたない

・焦るとミスが目立つ(※書き間違いが多発)

・次の手順を考えながら計算している

 

【ミスの解説】

・字がきたない (T_T)

→1と7、5と6は走り書きすると分かりにくくなりやすい。

 8を最後まで書ききれずに5に見える子もいます。

 筆記試験だけでなく短時間で見直しするためにも

 字をきれいに書くのは基本です!!

 

・焦るとミスが目立つ

→誰でも急いだり焦ると失敗しやすくなります。

 B君は特に書き間違いが増えるタイプでした。

 マイナスやルートを付け忘れたり、字が斜めになって…

 まず焦っている自分に気づく必要があります。

 

・次の手順を考えながら計算している

→B君のミスのほとんどはコレでした。

 彼は計算過程を見直しながら、よく首を傾げていました。

 なんでこんなミスしたんだろ…

 なんだこれ… よくつぶやいてましたよ(笑)

 

 B君は数学も計算も得意なので…

 手元より頭の中の計算が先行してしまい

 書いていることと考えていることにタイムラグが生じ

 どうしても書き損じが頻発してしまっていたのです。

 

 普通は考えていることを書き出していくので

 「考えていること=書いていること」になります。

 

 B君は頭の中では次の展開を考えて、

 手元だけで計算をしているので、

 「考えていること≠書いていること」

 ということになります。

 

 そりゃミスるわ!!

 

 でも、理系の数学が得意な子達はみんな言います。

 「書くスピードで考えてたら間に合わない」

 そうですよね…(--;)

 

 でも、書き損じの連続で計算ミスを多発させても意味がないので、

 「計算するときは計算に集中する」

 「見直しを必ずする」

 「見直ししやすいようにメモを残す」

 といった、あまりに当たり前な目標を設定しました。

 

 

 

「あまりに当たり前な目標」

 

 

 

これって、大切なんですよね。

 

 

なぜなら、

自分にとって当たり前なことしか、

本番では発揮できないんです。

 

 

******************************

 

とみーは毎年必ず、

生徒たちに話していたことがあります。

 

 

実力を100%とするなら、

本番は80%しか発揮できないと思ってね。

 

 

緊張したり、体調がよくなかったり、

暑かったり寒かったり、

自分がうっかりすることもあるし、

隣の子がすごく貧乏揺すりするかもしれない(笑)

 

 

 

本番っていうのは「いつも」とは違う。

 

 

 

だから、本番で100%力を発揮したければ

普段から120%だしきれる自分にならなきゃいけないよ。

 

 

******************************

 

 

さて、「あまりに当たり前の目標」を設定したB君は…

 

 

なんと、本当に計算ミスを克服しました。

 

 

字がきれいになることはありませんでしたが…

読めないことはなくなりましたね(笑)

 

書き損じも、ものすごく焦ってしまう時以外は

ほとんどなくなりました。

 

そしてB君は、ハイレベルの国立大に合格しました。

 

実は第一志望の大学には進学できなかったんですが…

数学を失敗しなかったことで、

本人が行きたい国立大学の一つに合格することができました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

何度も言いますが…

 

 

計算ミスは癖です!!

 

計算ミスは克服できます!

 

 

だから、できない理由にしないでください。

 

 

うまくいかない原因が、必ずあります。

 

原因が見つかるまで、向き合ってください。

 

G君やB君のように、誰かに助けを求めてもいい。

 

 

これまでの習慣や思い込みで染み込んだ「癖」に

成功のチャンスを奪われてはいけません!

 

 

 

最後にもう一度言いますよ。

 

 

 

計算ミスは克服できる!!

 

 

 

とみーは、そう思います(^_^)/~~


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努力は報われるよ「計算ミス」前編

こんにちは、とみーです(^^)

 

「計算ミスしたから仕方ない。」

 

模試や試験で失敗したとき、

そう思ったことないですか?

 

計算ミスを言い訳にしたこと、ありますよね?

 

ズバリ、言っちゃいます。

 

 

計算ミスは言い訳にならない。

 

 

なぜなら

 

 

計算ミスは克服できるから。

 

 

 

( ̄□ ̄;|||!!

 

 

残念に思わないで!!

これは朗報ですよ!(笑)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

とみーが担当していたクラスは文理混合で

だいたい6割理系、4割文系でした。

 

数学の点数が思うように得点できなかったとき。

文理関係なく、毎年一定数の子達がこう言います。

 

「計算ミスしちゃって…」

 

そして模試の結果が返ってくる度に言うのです。

 

「計算ミスして…次は大丈夫だと思います。」

 

へー。

どのように大丈夫なのだろうか…

 

 

 

計算ミスは癖です。

 

 

 

大抵、何度でも繰り返します。

そして常習犯は言うのです。

1月末、センターの自己採点をした面談で。

 

 

「計算ミスしなければ…」

 

 

はい、残念!

とみーはちゃんと言いましたよ。

 

「計算ミスしてしまう理由を見つけよう」って。

 

 

毎年お決まりのようにこの会話を何度かするのですけど、

ある年の文系の彼はちょっと違っていました。

今回の主役G君です。

 

※ちなみに、前回の記事のこのくだり・・・

 適切な先生に出会うと、その科目が好きになります。

 ケアレスミスさえ改善策できます!!

 代表例がG君です(*^_^*)

 

 

文系のG君は数学が苦手でした。

彼の志望校に合格するには、センターで8割近くの得点が必要で、

数学が確実に足を引っ張っていました。

 

とても真面目で頑張り屋さんのG君は、

理系の友人によく相談していました。

 

それでも何か腑に落ちない様子で、

ある日、とみーのところにやってきました。

 

G君 「数学が克服できないんです。」

とみー「でも数学の学習時間を増やして頑張っているよね?」

G君 「はい、頑張ってるんです。頑張っているんですけどね…」

とみー「どうしたの??」

G君 「ケアレスミスが止められない!!」

 

彼が予習で使っているノートを見せてもらいました。

きれいに計算されていて、問題を感じませんでした。

 

マーク模試の問題用紙を見せてもらいました。

たくさん書き込んで頑張って解いた形跡がみられました。

ん?

よーく見てみると、なんか見にくい???

 

 

ケアレスミスの原因、見つけました!

 

 

マーク模試ではマークシートに色を塗るので、

問題用紙の余白を使って計算しますよね?

 

G君はマーク模試の際、いろんな場所に計算を走り書きしていました。

(1)を右ページ上の余白に計算して、続きを左ページ下の余白に。

こんな感じで計算しているので、見直しがしにくい。

しかも、計算の流れがわかりにくい。

それが、計算ミスの原因になっていました。

 

確かに、マーク模試では誘導問題があり、

問の順番通りに解かない方がスムーズな場合があります。

それでも、解いた形跡はきれいに残した方が

見直しもしやすいですよね?

 

G君にマーク模試と同じ問題を

いつもの予習ノートに解き直してもらいました。

きれいに、ミスなく解けていましたよ。

 

 

さて、次のマーク模試では結果を出したいG君。

気合を入れて臨みました。

ところが!

 

また計算ミスしてしまったんです(T_T)

 

本当に落ち込んでいました…

 

そこで、とみーは理系の生徒を担当している

ある人気の先生のところにG君を連れていきました。

 

これまでの経緯を説明し、アドバイスを求めました。

すると…

「分数の計算が苦手なの?」

G君のノートや答案をいくつも見て、

先生がミスのパターンを見つけてくれたのです!

 

後から聞いた話によると、

G君はいつも分数の計算がめんどくさいと思っていて

心のどこかでイヤだと思いながら向き合いきれず

苦手意識が計算ミスを引き起こしていたそうです。

 

そんな心理的な原因もあるんですね!!

 

 

長く悩んだ計算ミスの原因を見つけてくれた先生は

他にもいろんなアドバイスをくれたようで…

G君は理系の生徒に混じって毎週、先生のもとに通っていました。

 

いつも時間を割いて、彼の話や悩みを深く聞いて

彼に合った解法を教えてくれる先生が大好きになったG君。

言うまでもないですが、数学が得意になりました。

 

そして素直で頑張り屋さんのG君は、

見事、志望校に合格しました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

心理的要因で勉強が苦手な生徒はたくさんいます。

 

いろんな背景があって、解決するのは簡単ではないけれど

「なんとかしたい」っていう本人の気持ちと

「なんとかしてあげたい」っていう先生の根気が

真正面から向き合ったとき、

そこには、まるで魔法のような何かが生まれます。

 

熱い想いが合わさって、

互いの感情さえも動かして、

生徒の未来までも動かしたその出会いは

自信となって一生彼を支えてくれるでしょう。

 

教わるってこういうこと。

教えるってこういうこと。

 

とみーは、そう思います(^_^)/~~

 

計算ミスはみんなの悩みなので…

次回も、計算ミス克服のお話です♪


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努力は報われるか「頭のいい先生には気をつけろ!」編

こんにちは、とみーです(^^)

 

「どうしてこれがわからないんだ。」

 

もしそう発言する先生に出会ったなら、こう返事をしましょう。

 

「わかるように教えてください!」

 

決して先生を挑発しているわけではありません(^_^;)

 

とみーが出会ってきた、たくさんの「先生」と呼ばれる方々。

その中には「教える」という職業があまり向いていない、

「ある特定の分野において、偶然優秀だった人」

がいるということを知っていただきたいのです。

 

先生とうまく付き合うことは、学力に大きく左右します。

(注:賄賂を用意するとか、忖度する話ではありませんよ。)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

世の中には、生まれつき頭のいい人がいます。

 

優秀とまではいかなくても、誰しも得意分野はあるものです。

そして苦手な分野においては、多少の努力や苦労が必要です。

 

結論から言います。

 

 

教えている科目や分野において、

苦労した経験を持つ先生を頼りにすべきです!

 

 

理由は簡単です。

 

 

わからない人の気持ちがわかるから。

 

 

「わからないこと」が「わかるようになる」

そのプロセスを理解している人にしか、

教えることはできないのです。

 

 

直感や感覚を言葉で説明するのはとても難しいですよね。

 

 

野球の世界でよく例えられるのが王さんとイチローさんのお話。

 

【王さん】

誰もが知るように天才肌で大活躍されました。

チャーミングな天然キャラで愛されていますよね。

王さんは感覚でできてしまう天才だったので、

どのようにホームランを打つかを指導する際、「ボールがバッときたらガッと打つ!」

とおっしゃったとか(笑)

 

イチローさん】

世界を舞台に活躍したイチローさん。

カリスマであることは言うまでもありませんが

努力家としても有名ですよね。

努力家というのは苦労を工夫で乗り越える天才のことで

ご自身でひたむきに工夫を重ねて努力してきた。

だから、守備も盗塁もホームランも、

イチローさんはコツを言葉で伝えることができるんです。

引退されたあとも、指導者としてご活躍いただきたいと

とみーは切に願っています。

 

 

 

「わかること」が「あたりまえ」の人には

「わからない」理由が「わからない」のです。

 

 

 

ですから、

苦手なことや、どうしてもできないことを教えてもらう時には

聞く相手を選ぶことが非常に重要です。

 

 

実際、とみーは何人もの生徒にその子の担当ではない先生を紹介して

有名国立大学や難関私立大学の合格に導いた経験があります。

 

 

先生と生徒の性格的な相性もとても大切だと思いますが、

同じように、

先生と生徒、双方の向き合い方は非常に大切なのです。

 

 

一生懸命、苦手と向き合っている生徒と同じ位置に立って

同じ方向を向いて共に歩いてくれる先生でなければ

本当の意味で導くことは難しいのです。

 

 

** ** ** ** ** ** ** ** **

 

とみーが先生を見極めるポイントは3つです。

 

・生徒と真摯に向き合えるか。

・生徒に合わせた教え方をしてくれるか。

・具体的なアドバイスをしてくれるか。

 

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適切な先生に出会うと、その科目が好きになります。

ケアレスミスさえ改善策できます!!

そのお話は次回の記事で (*^^*)

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

日本の教育において、先生の仕事は

「正解を教えること」です。

 

しかし、本当に教えなければならないのは

考えるために必要な情報や知識、

答えにたどり着くためのプロセスなのです。

 

 

だって、答えは教科書や解答集に書いてあるでしょ?

 

 

なぜ、それが大切なのか。

なぜ、わからないのか。

なぜ、なぜ、なぜ・・・

 

その理由を一緒に考え、

時には共に悩みながら見守り、導く。

それが、先に生きてきた先生の本当のお仕事。

 

 

とみーは、そう思います(^^)/~~~

 


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頭が良くなる姿勢

こんにちは、とみーです(^^)

 

姿勢と学力の不思議な関係。

 

とみーも「そうなんだ~」と感心した、

生徒が教えてくれた姿勢のお話です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

彼はとてもがんばり屋で、リーダー的存在でもありました。

いわゆる、インフルエンサーですね。

 

地域のトップ高校を卒業して、ハイレベルの国立大志望でした。

 

努力家で人柄もよく男らしい。

講師にもスタッフにも名の知れた生徒でした。

 

不安になったり困ったことがあると、

必ず相談や報告に来てくれる可愛いところもありました。

 

12月も終わりに近づいてきた頃です。

いつものように、私のところにやってきました。

「僕、最近気づいたことがあるんです。」

「なになに?」

「姿勢って、問題を解くとき重要なんです。」

 

彼はいつも前のめりの姿勢で問題を解くタイプで

集中しているというか…熱中してるなって雰囲気が

身体からあふれていました。

 

ところが、最近は姿勢を意識して

背筋を伸ばし、頭を高い位置にキープしたまま

問題を解くようにしているとか。

 

「姿勢が前のめりになると身体がぎゅっとなって凝りやすくなるんです。

変に力が入る感じですかね…

顔が机に近づく分、視野も狭くなって発想が展開しにくいイメージで。

数学とか物理とか化学なんかは特に。

でも姿勢を正して解くと、机の上全体が見えて視野が広がるから

前後の問題の兼ね合いも見えるようになりました。

首や肩もこりにくくなった気がします。」

 

下を向いているより呼吸しやすく酸素がまわるのか、

疲れにくく冷静でいられる気がして余裕ができ、

ケアレスミスも減ったと言うんです。

 

「それはすごいね!」

 

それからずっと、彼は姿勢を保って学習に励んでいました。

 

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姿勢がパフォーマンスに影響を与えるというのは

ビジネスの世界でもよくある話ですね。

 

外見が他人への印象を左右するというのもそうですが、

実は自分自身のメンタルへの影響も大きいのです。

 

無理に胸を張るというのは違う気がしますが、

「自分らしく実力を発揮できる状況をつくる」

というのはスキルの1つであり、

受験だけでなく社会に出ても必要な力です。

 

自分にとって力を発揮しやすい姿勢を見つけるのも、

日々の学習の成果の1つなんですね。

 

目線を高くすることで意識的に余裕が生まれ、

それが問題を解くときの発想の転換

ケアレスミスの防止につながるなら、

そんなにいいことはありませんよね!

 

これはすべての人に試してみる価値がありそうです♪

 

小さな気づきが、意識を変える。

意識の変化が、人生を変える。

 

とみーは、そう思います(^^)/~~~

 


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あたりまえ

こんにちは、とみーです(^^)

 

予備校勤務時代に不安になったことがあります。

「どんな親になれば、我が子を一人前に育て上げられるだろうか」

 

たくさんの保護者とたくさんの生徒に出会う中で

自分自身の目指す先が、わからなくなったときがありました。

 

とみーを支え続ける、先輩の教え。

 

「あたりまえ」の先にあるもの。

 

あなたなら、どんな親を目指しますか?

 

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とみーが予備校の仕事に慣れてきた頃のことです。

生徒や保護者と話し合い、子育てや受験の様々な形に携わってきて

自分はどんな保護者を目指すべきなのかを考えるようになりました。

 

そして、迷子になりました(笑)

 

ご家族によって、子育てや受験への考え方は違います。

当然ですよね。

ご両親の性格、バックグラウンド、収入も違えば

お子さんの性格、育つ環境、得意不得意、学力、

将来のビジョンだって全く違うのです。

 

 

何が正しいかなんて、もちろん正解はない。

 

 

教育の世界で働いていなければ、様々な家族を知ることもなかったでしょう。

受験へのたくさんの考え方を比較することができるのは幸せなことです。

普通なら、自分とパートナーの人生経験をもとに

二人で子供にしてあげられる最善が、その子の人生になります。

(あくまでも大学受験までの教育の話です。)

 

 

様々なご家族と出会う機会に恵まれたからこそ、考えました。

自分がどんな親であれば、子供が大きく道を外すことなく、

心身健康で、ある程度、勉強も運動も頑張って

一人前の大学生になるように育て上げることができるだろうか?

 

 

いつものように、休憩室でお弁当を食べていた時のこと。

私の前に、社会人としても人としても尊敬している先輩が座りました。

彼女は働きながらお子さんを育て上げている真っ最中で、

二人のお子さんは予備校の生徒でもありました。

(当時一人目はすでに大学に進学し、二人目は現役の生徒でした。)

旦那様やお母様と協力しながら家事子育て、仕事に励み、

人柄も飾らず、おおらかで、思いやりのある方です。

 

 

とみーは質問しました。

「◯◯さんは、たくさんのご家族と受験を共に戦い、経験されてきましたよね。

 もちろん、有名大学に進学することが子育てのゴールではないし、

 かといって、ある程度の知識教養がなければ将来苦しみます。

 どんな親を目指したら、社会で生き抜いていける子供を

 育て上げることができるのでしょう?」

 

彼女は頷きながら、真剣に聞いてくれました。

 

「私も何度同じことを考えて悩んだかわからないよ。

 結局のところ、

 あたりまえのことをあたりまえにできる親御さんが

 最も堅実に子育てができると思う。

 あたりまえのことをやるっていうのが一番難しいんだよね。」

 

 

これは、刺さりました。

 

 

今でも人生の教訓になっています。

 

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『あたりまえのことをあたりまえにできる人』

 

もちろん、人によって「あたりまえ」の解釈に幅はあるでしょう。

でも、親としてだけでなく人としても、大切なことではないでしょうか。

 

人として…

自分にも他人にも、思いやりを持って過ごせているか。

「ごめんなさい」「ありがとう」が言えているか。

自分の心と体の健康が保てているか。

 

親として…

早起きしてお弁当をつくって、

子供に朝御飯をしっかり食べさせて

遅刻しないように学校へ送り出して。

家の中を整えて、おやつを用意して、

宿題しなさい!なんて言いながら夜ご飯をつくって。

子供の話を聞いて、みんな自分の部屋に行って

ゆっくりできると思ったら夜中の12時…

 

それが毎日続く。

 

想像するだけで大変で。

 

だけど、親の「あたりまえ」が子供の「あたりまえ」になる。

 

だから自分が一人前にならないと

子供を一人前に育てるなんてできないんだな。

 

自分のあたりまえの日常の先に

自分の親としての姿があり

子供の未来がある。

 

そんなあたりまえのことを理解して、

改めて「あたりまえ」の難しさを知る。

 

とみーにとって、

予備校勤務時代、最大の学びと言えるかもしれません。

 

 

あなたの「あたりまえ」はどんな姿ですか?

それは、子供に求める姿と同じものですか?

 

そこにギャップがあるなら、

自分が与えてあげられるもの以上を子供に求めているかもしれません。

 

「理想の姿」を追いかけてしまうなら

等身大の自分にできる「あたりまえ」から始めましょう。

 

自分を追い詰めることが、一番子供を追い詰めることになるのですから。

 

 

 

とみーは今日も、自分に問いつづけます。

 

今の自分の「あたりまえ」は

子供の未来の「あたりまえ」に適切かどうか?

 

教育課程をずっと昔に終えた大人たちに必要な教養。

それって「自分のあたりまえ」を見直し続ける姿勢なのかもしれない。

 

それが、本当の自己啓発!?

 

とみーは、そう思います(^^)/~~~

 

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