光のこどもたちへ

☆心と身体を回復する、健康法の挑戦記録☆ 10年で2度のうつ病を経験し、生きづらさや体調不良と向き合って、心身共に健康に生きるまでを記録しています。HSS型HSP、転職を繰り返して自信喪失…でも自分らしい人生をあきらめたくない!そんな私が自分とまっすぐ向き合うブログです。

あなたはどんな人ですか? X君編

こんにちは、とみーです(^^)

 

前前回「あなたはどんな人ですか?」

前回「あなたはどんな人ですか? とみー編」に続き、

 

今回は「自分は暗いと思い込んでしまった、X君」のお話。

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X君とお母さんとお会いした時、違和感を感じました。

仕事柄、保護者の方と話をする機会は多いのですが、

思春期の親子によくある不仲とは、なにか違う感じがしたのです。

 

後日、X君と二人で話をしてみることにしました。

もともと口数の多い子ではありませんでしたが、

面談では、質問に対してきちんと答えてくれる生徒でした。

 

丁寧に、心配している経緯を伝えると、

彼の眼には涙が滲み始めました。

沈黙が続いた後、

「お母さんが僕のことを 暗い と言うんです。」

しぼりだされた声は、震えていました。

 

 

たしかに、X君は明るく快活なタイプではありません。

ひかえめで、落ち着いていて、

意見や考えを胸に秘めている生徒さん

という印象でした。

一人でいることが多い子でしたが、

友人と話しているときは楽しそうで、優しい顔で笑います。

 

 

聞いた話をざっくりとまとめると、こうです。

お母さんは快活明瞭な人で、

X君にもそういう態度を求めて注意する。

彼はお母さんの期待とは反対のタイプなので、

いつも認められず非難されてしまう。

 

 

 

なるほど、と思いました。

 

 

 

理想に対し、結果を求めるお母さんは

性格に対しても成績に対しても厳しく、

浪人した彼に、これまで以上に強く

あたってしまったのでしょう。

 

X君の心の問題を解決する最終ゴールは、

「お母さんに認めてもらうこと」

なんだろうなと感じました。

 

 

でもその前に、

「X君は本当に暗いのか?」

という疑問が浮かびました。

私が見守る彼の姿は、「暗い!」

というほどのものではなかったからです。

 

私は素直にそれを伝えました。

しばらく考えた結果、

自ら「暗い」と思っていたわけではなく、

お母さんに言われてショックを受け、

「自分は暗いんだ」

と思い込んでしまったようでした。

 

きっとお母さんに指摘されればされるほど

お母さんの前での彼は「暗くなっていった」。

その光景は想像するに難くありませんでした。

 

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私たちは、成長する中で

家族からたくさんの影響を受けます。

家族は、もっとも身近で大切な存在であり、

特にご両親は、あなたを愛し育ててくれる

かけがえのない存在です。

 

 

一方で、ご両親もまた、

あなたと同じ、一人の人間です。

 

 

私たちが子供のとき、

絶対的権力を握っているように見えた

お父さん、お母さんも

あなたが大人になればみんな同じ、

一人の人間です。

 

 

私たち人間は、残念ながら、

大人になると完成するわけではありません。

大人も、みんな人生の学びの途中であり

成長の過程にある、一人の人間なのです。

 

 

家族には自分のことを理解してほしい。

受け入れてほしいし、認めてほしい。

ほめてもらえたら本当に嬉しいですよね。

 

でも、お互い未熟な一人の人間だから

家族でも合わないことはあるのです。

認め合えないこともあるのです。

本当に、ただそれだけのことなのです。

 

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10ヶ月後…

X君は、見事、志望校に合格しました。

報告に来てくれた彼の笑顔は眩しくて

自信に満ち溢れていました。

 

お母さんは、合格を喜んで誉めてくれたのだとか。

お母さんの様子を語るX君の表情からは

以前のような、怯えや不安は感じられませんでした。

 

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自分が信頼している誰かからの評価は

心に残りやすいものです。

その言葉が思いがけないものだと

より深く、心に刻まれるかもしれません。

 

 

でも、その評価が

あなたの本質と違っていたり

納得できないものだったとしたら

全部を鵜呑みにしなくていい!!

 

 

そういう風にみられることがあるんだ。

そういう意見もあるんだ。

 

 

そう学ぶことができたら、

必要以上に考え込むことは

やめてしまいましょう!

 

 

 

自分を表現するとき

自分で納得できない言葉は使わない!

 

 

 

 

 

あなたはどんな人ですか?

 

 

 

 

 

世界にたった一人しかいない

あなたという存在を

あなた自身が知ることから

「あなたらしく生きる」

人生の本当の旅がはじまります。

 

 

とみーはそう思います (^^)/~~~

 

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